膵臓から分泌されるインスリン分泌の減少および肥満、運動不足などでインスリンの作用が低下し、血液中のブドウ糖濃度が上昇してしまう病気です。
高血糖が長く続くと身体がだるくなったり感染しやすくなったり、また糖尿病合併症(網膜症・神経症・腎臓病)や脳梗塞、心筋梗塞などを引き起こす可能性がでてきます。しかし、定期的な通院による治療と、これまでの生活習慣を見直すことによって血糖値をよい状態にコントロールし、合併症の発症や進行を防ぐことができます。
膵臓から出るインスリンの量が多いか少ないか、血糖上昇後の期間、食生活の程度、以前の治療状況などで治療の方向性が変わってきます。血糖値が極度に高い場合はインスリン治療が主となりますが、インスリン治療は生涯でなく数ヶ月から1年の短期間で済むことも珍しくありません。
最近では、リベルサス、オゼンピック(GLP-1受容体作動薬)、マンジャロ(GLP-1/GIP受容体作動薬)を用いて血糖管理や体重減量に効果を上げており、糖尿病治療の選択肢が格段に進歩しています。
食事および生活、運動に関する事は管理栄養士がお話を伺います。食生活に関する事は、お気軽に管理栄養士にお尋ねください。現在の食生活を見直し、個人個人に合った改善方法を一緒に考え、目標を達成できるようお手伝します。
糖尿病はもちろん高血圧、脂質異常症の予防および治療には運動療法が重要な役目を負っています。
当院では、通院中の患者さんを対象にピラティスという運動教室とゴルフコンペ“糖クラシック”を行っています。
身体の柔軟性を高め、バランスを整えるためのエクササイズです。姿勢改善、インナーマッスルの強化などに有用です。
毎週月曜、午後3〜4時に専門のトレーナーが指導します。
ゴルフは全身を使うスポーツであり、定期的に楽しむことで健康的な運動習慣を作り出すことができます。
血糖値を下げるだけでなく、肥満の予防、血圧を下げる、ストレス解消し血糖値を下げる、そして認知症予防など様々な効果があります。年に1回、希望者を募りゴルフコンペ“糖クラシック”を開催しています。